
本記事では、おすすめの資格として上位にランキングされることの多いTOEICと簿記を紹介します。資格の内容について解説しますよ!
「新たに資格の勉強を始めよう。」と思ってどんな資格が良いか調べると、TOEICと簿記は上位にいることの多い人気資格です。
就職や昇格に有利と言われる資格なので、どちらか選ばず両方の資格を一緒に学習したいと考える人も多いのではないでしょうか?
そんな時に、次のような疑問が浮かぶと思います。
◆ どちらから学習を始める方が良いか?
◆ 両方一緒に学習しても良いか
本記事では、これからTOEICと簿記の学習を検討している方に向けて書いています。
私が社会人になって初めて取得した資格が簿記3級でした。
その後のステップアップとして、簿記2級、中小企業診断士を取得しました。
TOEICも350点から720点まで伸ばすことができました。
これまでの私の学習の体験を踏まえて、解説していきます。
結論から言うと、TOEICと簿記を同時に学習することは可能です。
それぞれの資格の有効性と、同時に学習して良い理由について解説していきますね。
簿記とはどんな資格?
簿記の内容
簿記と言う言葉にあまり馴染みがないかもしれません。
簡単に言うと、企業の家計簿の付け方を学習するのが簿記です。
会社は株主からお金を出してもらったり、銀行からお金を借りて会社を運営します。
お金を出してもらっている人たちに、会社の稼いでいる状況を報告する義務があります。
その報告の為に、会社版の家計簿をつける必要があります。
家庭の家計簿であれば、好きなように管理しても、誰からも文句は言われません。
でも、会社が好きなように作ったら、見る方は正しく理解できないかもしれないですよね。
そういうことがないように、会社版家計簿の付け方にルールがあります。
そのルールに沿って、家計簿をつける手続きの試験が簿記です。
覚える資格と言うより、何度も練習して手続きに慣れて覚える資格です。
英語では、簿記のことをBooking(ブッキング)と言います。
これが「ボキ」に聞こえて、「簿記」となった説や「帳簿に記す」から簿記となった説などがあります。
毎年3月~4月に決算発表のニュースが報道されますよね。
あれは、会社版家計簿をまとめた結果を発表するものです。
大企業がニュースになりますが、大きさに関係なく会社版家計簿はどんな会社にも必要です。
簿記の試験内容
簿記は3級から1級まであります。
簿記3級は、国内だけで頑張っている小さな会社やお店のルールを覚えます。
簿記2級になると、工場を持っている会社や海外と取引のある会社のルールを覚えます
簿記1級は、簿記2級から更に細かいルールや用語を覚える必要が出てきます。
合格点は100点のうち70点で、合格率は次のようになっています。
おすすめの級と学習時間
更に専門性を高めたい人は簿記1級を目指すのも良いです。
そうでなければ、簿記2級まで取得することで、会社に関する一般的な会計知識を身に付けることができます。
目安となりますが、簿記3級が100~150時間、簿記2級が200~250時間の学習時間が必要です。
おすすめの教材
簿記3級であれば、独学でも可能です。
問題集で基礎知識を付けて、過去問を繰り返せば十分合格点を取ることが可能です。
独学で勉強するのなら、次の2冊で十分です。
【知識を習得するための問題集】
【試験に慣れる為の問題集】
簿記2級は独学も可能だと思いますが、難しい用語もあったりするので専門学校を利用することをおすすめします。
専門学校に通う場合は、簿記3級と2級がセットになって価格が安くなる講座もあるので、簿記3級と2級をセットで受ける方が良いかもしれません。
私は、資格の大原の講座を受けました。
大原簿記学校と言うこともあって、経理系の講座には強い学校です。
自習室もあるので、家で勉強が苦手な人にもおすすめです。
こちらを参考にしてみて下さい。
簿記合格の後にステップアップする試験
簿記2級まで取得後に、専門性を高めるのであれば簿記1級取得を目指すのが良いです。簿記1級に合格することで、税理士や公認会計士の資格にチャレンジできます。
会社経営の広い知識を得るということであれば、中小企業診断士を目指すのも良いと思います。
個人的には、中小企業診断士はかなりおすすめです。
様々な資格を取りましたが、取得までよりも取得してからの方が楽しい資格は中小企業診断士だけでした。
興味ある方は、是非検討してみて下さいね。
TOEICとはどんな資格?
TOEICの試験内容
英語の試験で、TOEICを聞いたことがある人は多いと思います。
TOEICには2種類のテストがあります。
◆ リスニングとリーディングのテスト:TOEIC listening & Reading Test」
◆ スピーキングとライティングをテスト:TOEIC Speaking & Writing Test」
一般的にTOEICのテストというと「TOEIC listening & Reading Test」を指します。
その名前の通り、約45分がリスニング、75分がリーディングのテストです。
TOEICには、合格・不合格の考え方はありません。
リスニング495点、リーディング495点の合計990点で、何点取れたのかが結果として返されます。
その点数によって、一般的に次のような評価がされています。
目指したい点数と学習時間
合否がない試験なので、目標のレベルを決めて学習することになります。
就職や転職に有利になるのは600点以上となります。
目標として600点以上を設定したいですね。
評価される点数については、こちらの記事にまとめているので、参考にして下さい。
⇒ TOEICで高い点数を取ったら自慢できる?評価される点数を紹介します
目安になりますが、TOEICは100点あげるのに200時間から250時間程度必要です。
200点上げるためには、400時間~500時間が必要となります。
おすすめの教材
英語が苦手ならば、参考書を買って始める方法が良いと思います。
学習のリズムを作る為に、通信教育で学習する方法も効果的です。
実際に、私が350点から720点に上げる為に利用した参考書と通信講座の記事をまとめているので参考にして下さい。
◆ 英語が苦手でもTOEICで500点を取る為におすすめの参考書
◆ 外資系で働く僕がアルクのTOEIC通信講座を実際に使ってみた評価
幅を広げる資格(英会話)
TOEICは、英語の基礎知識をつけるのには最適です。
しかし、話すことや書くためのトレーニングが出来ていないので、英語で会話をすることは難しいです。
仕事や海外旅行で、英語を話してみたいという方には、英会話がおすすめです。
おすすめのオンライン英会話の記事は、こちらを参考にしてみて下さい。
⇒ ビジネスでも英語を使いたい初心者におすすめのオンライン英会話5選
簿記とTOEICの共通点
2つの資格は、内容は全く異なります。
でも、仕事のベースを広げる資格と言う意味では共通しています。
簿記は、経理だけに必要な資格と思われがちですが、そんなことはありません。
簿記を知ることで決算書を読むことができるようになります。
決算書を読めるようになることで、社会の状況を知ることができますし、自分が役職者になって管理するようになれば必要となる知識です。
仕事を数字でとらえることができるのは、大きな強みになります。
簿記だけで何かすごいことができるようになるか?というと、そうではないのですが、働く上でのベースアップをしてくれることは間違いのない資格です。
TOEICも同じように、今の仕事と掛け合わせることで大きな武器になります。
「周りに外国人はいないし、仕事で使わないよ」と言う人もいると思います。
でも、英語が出来ることで国内の情報しか集められなかったのが、海外からも情報を集められるなど、自分の仕事に幅を与えてくれます。
資格取得後の使い方は、たくさんあります。
自分の仕事のステージを1段上げて、可能性を広げることができます。
TOEICと簿記はおすすめです。
2つ同時にやった方が良い理由
学習は一緒に始めてしまって大丈夫です。
どちらかに集中した方が良いという方もいるかもしれません。
簿記のテストが近くなったら、簿記だけ集中することはあっても、私は両方同時に始めた方が良いと思います。
それは、資格取得の学習と同時に、学習計画を立てる訓練にもなるからです。
TOEICも簿記も取りたいと考えている人は、自分を磨くことに意識が高い人だと思います。
そういった方は、今後も新たな資格にチャレンジしようと考える可能性が高いです。
上位の資格になればなるほど、1つの科目に集中することはできません。
複数の科目を同時に学習しないといけない時がやってくるのです。
複数の資格でも計画的に学習していく訓練が役に立つ時が来ます。。
難しいと思えば、そこでどちらかを一度、止めればよいだけです。
最初から無理と考えず、チャレンジしてみる価値はあると思います。
簿記の後にTOEICを受けようと思っていて、簿記の試験に不合格だった場合、TOEICの学習はさらに先に延びてしまいます。
同時に学習することは、そういったリスクも防ぐことができます。
TOEICと簿記の資格のまとめ
いかがでしたでしょうか?
簿記もTOEICも、社会人にとっては有効な資格です。
また、どんな仕事をするかに関係なく活用できます。
両方とも、毎日少しずつ学習して訓練すれば必ず取れる資格なので、是非チャレンジしてみて下さいね
TOEICに関する情報は、こちらの記事も参考にしてみて下さい。