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【データ分析】気温の変化でJリーグの入場者数は変わるか?


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暑い日と寒いのスタジアムイメージ

Jリーグの開催期間

昨日、ゼロックススーパーカップが開催されました。
2021年シーズンがいよいよ始まりますね。

今年はコロナの影響で千葉銀カップがないこともあってか、個人的には来週から開幕する雰囲気がまだ感じられていません。。。


例年Jリーグは、2月下旬に開幕し11月下旬ごろまで続きます。
春に始まり秋に終わる、春秋制ですね。

前回の分析で天気が悪いと平均入場者数が減ることは分かりました。

天気と入場者数の関係については、こちらの記事をどうぞ。

bee-dog.hatenablog.com

bee-dog.hatenablog.com

それでは、気温と入場者数の関係はどうでしょうか?

みなさんは、寒かったら、暑かったら、スタジアムに行かないですか?

月別の入場者数の推移(J1)

気温との関係を確認するために、月別のJリーグの入場者数を見てみます。

サンプルとして、2019年のJ1リーグを取り上げてみます。

横軸に試合の開催された月、縦軸に平均入場者数としてグラフにしました。

2019年入場者数月別推移表

グラフ上に、3つのピークがあることが分かります。

5月、8月、12月ですね。5月と8月はGWと夏休み、12月はリーグ終盤の優勝争いの影響が考えられます。

逆に梅雨時期の6月、秋の9月10月が極端に減っています。

過去も同じ傾向か確認する為、2010年から2019年までの推移をグラフにしました。

年入場者数月別推移表(J1)

どちらかと言うと、2019年の6月がいつもより、少ない傾向だったと言えそうです。

こうして年度で並べてみると、

開幕時は高い状態でスタート ⇒ 夏に向けて減少・横ばい ⇒ 冬に向けて増加 

の傾向があるように見えます。

この打開策として、2シーズン制の導入やオールスターなどの対策を取ってきたと思われるのですが、今はそれがないので抜本的な対策が出来ていない状況です。

月別の入場者数の推移(J2)

同様にJ2も月別平均入場者数を見てみます。

入場者数月別推移表(J2)

J2の方がその傾向が、顕著に出ているかもしれません。

月別の入場者数の推移(J3

同様にJ3も見てみます。同じような傾向です。

入場者数月別推移表(J3)

開催月により入場者数が変わる理由

入場者数の変化に傾向がある理由として考えられるのは、

◆ 気温が問題で、暑い時期はスタジアムに行くことを避ける

◆ 認知度の問題で、開幕とリーグ終盤だけ興味を持つ人が多くなる

◆ 優先度の問題で、夏はJリーグより優先したいことがある為に行けない

が考えられます。

現時点では、全て仮説ですが、今回は、Jリーグのデータから取得できる気温と入場者数の関係について分析したいと思います。

不快指数について

「寒い」とか「暑い」といった人の感じる温度は、気温だけでなく湿度も関係してきます。

温度が高くても、湿度が低いと気持ちよく感じたりしますよね。

この指数の事を「不快指数」と言います。

不快指数の計算式は、このようになります。

 不快指数=0.81×温度+0.01×湿度×(0.99×温度−14.3)+46.3 

この出てきた不快指数により、感じ方が変わります。
具体的には、このようになります。

不快指数一覧

例えば、
気温25℃、湿度30% ⇒ 不快指数:70(快い)ですが、
気温25℃、湿度90% ⇒ 不快指数:76(やや暑い)
になります。

 

Jリーグの公式データでも温度と湿度情報が出ていますので、これを用いて平均入場者数を計算してみます。

不快指数と平均入場者数の関係

不快指数と平均入場者数の関係です。

J1で最も平均入場者数の多い「何も感じない」と最も少ない「やや暑い」の差でも2,000人です。

不快指数と入場者数の関係

結論としては、体感指数による入場者の変化はない為、関連性はなさそうです。

比較的動きやすいと思われる「何も感じない」「快い」「暑くない」が減っているのは気になる所です。

気持ちが良い天気の時は、Jリーグより他の余暇を考える人が多いのかもしれません。

月別平均入場者数の推移で、仮説の1つとして考えた「気温」による入場者数の変化以外の他の仮説についても、今後検証していきます。